2つの超大型台風が相次いでロシア極東を襲った

2020年09月18日

ウラジオストク

海外ビジネス情報

◇2つの超大型台風が相次いでロシア極東を襲った

台風10号「ハイシェン」は朝鮮半島、日本、そしてロシア極東に襲い掛かった。現地行政は今のところ、状況を制御できていると発表しているが、交通や電力が途絶えている地域もある。

ロシア極東住民にとって、秋の始まりは災害を意味する。今月に入って、この地域を超大型の台風9号「マイサク」が通過。これにより、沿海地方のバラバシ村の住民は数日間、電力を絶たれた。電力の復旧作業はハサン地区の他の複数の集落でも必要になった。

現地行政の発表によると、9月7日までに電力は大部分の村で復旧。しかし、まさにその翌日、この地域を超大型台風10号「ハイシェン」が襲った。

暴風雨はまず日本、朝鮮半島を襲い、ロシア極東もよけてはくれなかった。そのダメージのほとんどを受けることになったのはハサン地区であった。8日にかけての深夜、ロシア極東には1カ月分の雨が降った。例えば、ウラジオストク市から北西140キロの地点にあるポグラニチヌイ集落では90ミリの降水量が記録された(通常は68ミリ)。

現時点で台風は沿海地方を去り、中国と北朝鮮へ進路をとった。今回、家屋の大量損壊のような深刻な被害は免れた。これは、ハサン地区のバラバシェフカ川の水位が大幅に上昇したものの、地元行政が堤防の決壊を阻止できたことが大きい。

それでも、ハイシェン台風のせいで交通は乱れた。しかも、ハサン地区のみならず、ウスリースク市管区、ポグラニチヌイ管区、ハンカ管区でも道路が浸水。現在、復旧作業が行われている。

一方で、この台風は意外にも、ロシア極東の一部の砂浜の役に立った。例えば、マイサク台風によってマンジューリ川の砂浜に大量の水草が打ち上げられたが、ハイシェン台風によってその水草が水の中に戻った。(360° 9月8日)