科学アカデミー「カムチャツカの海洋汚染は自然現象が原因」
2020年10月21日
ウラジオストク水族館
海外ビジネス情報
◇科学アカデミー「カムチャツカの海洋汚染は自然現象が原因」
研究者らは、カムチャツカ半島アバチャ湾の汚染の主な要因が有毒な藻類の異常大量発生にあると考えている。ロシア科学アカデミー極東支部火山学・地震学研究所のアレクセイ・オゼロフ所長がこのように述べた。
オゼロフ所長によれば、紅藻が発生させる強い毒は自然界の生物や魚、そして多くの場合に人間に影響を及ぼす。いまのところ、状況は完全には明らかにされていない。事実解明には海洋調査が必要だ。極東連邦大学の研究者らはこれまでに、アバチャ湾での異常な色の帯の出現を藻類の異常発生によるものと説明していた。
カムチャツカ地方政府の広報発表によると、オゼロフ所長はこれまでに、調査結果に基づき、コゼルスキー射撃場によるアバチャ湾水域への人為的影響の可能性が排除されたこと、カムチャツカ地方にあるもう一つの有害物質処分地を調査する必要があることを指摘した。
予審委員会はカムチャツカ半島の海洋汚染に対する公訴提起を行った。自然保護団体のグリーンピースは、得体のしれない複数のシミによる水の汚染を記録した。研究者らは被害の規模は今後も拡大し続けるだろうと発言した。(EastRussia 10月12日)