予審委員会「カムチャツカ沖の生物の大量死は赤潮が原因」

2020年11月05日

ウラジオストク水族館

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◇予審委員会「カムチャツカ沖の生物の大量死は赤潮が原因」

9月末にカムチャツカ半島沿岸で起きた海洋生物の大量死は、自然現象が原因だった。予審委員会では、何回もの検証と鑑定の結果を踏まえて、このように発表した。重金属の痕跡は水中にも、土壌にも、海洋生物の体内にも発見されなかった。予審委員会のデータによると、石油製品とフェノールの濃度の上昇は危機的なものではなく、これらの物質はアバチャ湾では1970年代から見つかっているという。

主な説は、いわゆる「紅藻」という毒性を持つ微細藻類の急激な繁殖だ。学者、研究者もこれに同意している。連邦自然利用分野監督局は数千回の試験を行った。

「これまでに、我々は5千回近い試験を行い、数百のサンプルを調べた。これらの全ての試験で、死んだ海洋生物の棲息環境に最近、人為的関与があったことは明確には見とめられなかった。確かに、物質の濃度上昇はあったが、この現象の背景に人為的な影響の証拠は見つからなかった。今日、我々が持っているデータの全ては研究者に送られ、サンプルは共有されている」と連邦自然利用分野監督局のスベトラーナ・ラジオノワ長官は述べた。(第1チャンネル 10月23日)