保健大臣「一部地域で新型コロナ感染を巡る状況が緊迫化」

2020年11月27日

ハバロフスク

海外ビジネス情報

◇保健大臣「一部地域で新型コロナ感染を巡る状況が緊迫化」

新型コロナウイルスのパンデミックを巡り、ロシアの一部の地域で緊迫した状況になっており、シベリア連邦管区と極東連邦管区では特に警戒感が高まっている。ロシアのミハイル・ムラシコ保健大臣が13日、テレビ局「ロシア1」の番組「Vesti」のインタビューでこのように述べた。

「新型コロナの感染は現在、非常に緊迫した状況となっている。(中略)今日、我が国ではシベリア連邦管区で警戒感が高まっている。その一部の地域でだ。そして極東連邦管区の一部地域でもだ」と大臣は述べた。

また、ムラシコ大臣は現在約90万人の感染者が医師の監督下に置かれていると述べた。

ムラシコ大臣によれば、ロシア国内の平均空床率は20%。一部地域では90%が埋まっているという。「現在、国全体で26万床が確保されている。全国平均で空床率は18~19%程度。しかし、確保したベッドの90%が埋まっている地域があり、その数は30を少し超える」と大臣は述べた。

大臣はまた、患者の25%程度が入院治療中だが、75%は外来で治療しているとも述べた。(タス通信 11月13日)

 

◇ブリャート共和国でロックダウン発令

ブリャートでは新型コロナの感染状況が厳しいことから、11月16日からすべての外食系企業、ショッピングセンター、ビューティサロン、公衆浴場およびサウナを閉鎖した。カフェとレストランはデリバリーかテイクアウト体制での営業は可能となっている。

例外はドラッグストア、食料品店、携帯電話ショップだと、ブリャート共和国政府広報は伝えている。

ブリャートのアレクセイ・ツィデノフ首長の談話によると、この規制は2週間だけ施行される。

「我々は人々を最大限、引き離し、医療システムのひっ迫した状態を緩和しなければならない。人々を最大限、自宅に分散させ、全員に薬を配布し、この波を打破しなければならない。我々はこの規制を2週間以上続けるつもりはない。なぜなら、これ以上になると、経済に深刻な結果がもたらされるからだ」と首長は述べた。

ブリャート共和国全体で既に確認された新型コロナ感染者は1万4838人、死者273人となっている。(ロシースカヤ・ガゼータ 11月16日)