サハリンの空港の完成に民間投資を誘致

2020年12月14日

ハバロフスク

海外ビジネス情報

◇サハリンの空港の完成に民間投資を誘致

ユジノサハリン空港の完成にむけて、民間投資が誘致される。現在、空港ビルの建物の工事は中断している。

サハリン州を訪れているユーリー・トルトネフ極東連邦管区大統領全権代表は、空港ビルの完工のための民間投資の誘致の必要性について発言した、と極東・北極圏開発省の広報が発表した。トルトネフ全権代表によれば、これはアレクセイ・チェクンコフ極東・北極圏開発大臣と一緒に決定したという。

サハリン州政府は、民間投資家の資金を呼び込むため、(株)ユジノサハリンスクエアターミナルビルの株式の100%を民間に売却することを決定した。州の予算では完工に必要な資金が足りない。ワレリー・リマレンコ・サハリン州知事によれば、財源が決まれば、空港ビルは1年半で完成できるという。

予審委員会は10月、ユジノサハリンスク空港ビルの建設で職務怠慢を摘発。刑事事件が提起された。損害額は8億ルーブル余りと見積もられている。

10月初めに、(株)ユジノサハリンスクエアターミナルビルと「第68サハリン移動機械化建設作業体」との合意により、ユジノサハリンスクの新空港ビルの工事契約が破棄された。受注側は11月1日までに改修した空港の建物を納入することになっていたが、建物はまだ6割もできていない。

7月、サハリン州当局は、空港ビルの建設を継続するために民間資本を誘致する方針を発表。投資家の協力を得て、数十億ルーブルを節約する考えだ。州当局がユジノサハリンスク空港を極東のハブ空港にする意向である、と今年初めにサハリン州知事のワレリー・リマレンコは表明していた。(EastRussia 11月7日)