モンゴル・医薬品流通管理監督局が設立

2021年01月05日

エレンホト

海外ビジネス情報

◇モンゴル・医薬品流通管理監督局が設立

内閣は本日の閣議で医薬品流通管理監督局の設立を決定した。

直近の過去20年間に、2500の製薬工場、製薬メーカー、サプリメントのサプライヤー、薬局がモンゴルにできた。

昨年、これらの企業が製造・輸入した医薬品は総額3470億トゥグルグに及ぶ。2018年に実施された調査によると、国内市場に流通する医薬品の15%は正式に登録されていない、あるいは規格を満たしていない。また、医薬品の入手可能性はWHOが推奨するレベルより低く、低所得者層にとって非感染症薬の入手は限定的であり、一部の医薬品の価格は国際水準の5~6倍だ。しかも、国の規制が非効率的で、医薬品市場への監督が機能していないため、一定の措置を講じる必要がある。

このような状況を受けて、内閣は新しい機関の設置が必要だと判断した。(MONTSAME 12月16日)

 

◇モンゴルと中国は輸出の拡大について合意

12月16日、アンフバヤル外務次官を団長とする作業部会がザミンウド国境検問所で、モンゴル・中国国境の輸出入の状況を視察した。

この視察の間に、作業部会は、検問所の管理者、ドルノゴビ県ザミンウド郡の民間セクターの関係者、業界団体の代表者らと面談し意見交換を行った。モンゴルのバドラル駐中国大使とバトフヤル在フフホト(内モンゴル自治区)モンゴル国総領事も中国側のエレンホト検問所を訪れ管理者と面談した。

両国の合意にしたがい、32人のトラック運転手が、中立国境地帯での作業のためにモンゴルからエレンホトに派遣され、彼らの隔離費用の問題が処理された。また、双方はザミンウド―エレンホト国境検問所の一日のトラックの通行数を増やし、両国間を行き来するトラック運転手の数を徐々に増やすことで合意した。

中国側が伝えたところによれば、ドライバーは中国で14日間の隔離措置を受け、モンゴルからの非鉱業製品の輸入は規制の下で継続される。

さらに中国側は、「ガシューンスハイト-ガンツモド」と「シベーフレンーセヘ」の国境検問所を経由するモンゴルから中国への石炭と銅精鉱の輸出を継続、拡大することで、原料貿易を拡大するという方策を講じる構えを見せた。

二国間の貿易の安定性を確保するために、新型コロナウイルス感染症の拡大防止措置の改善、感染の心配のない「グリーンゾーン」の設置、国際輸送業者への検査拡大も合意された。(MONTSAME 12月20日)