瀋陽市、企業のサプライチェーン安定を保証
2021年01月18日
瀋陽市
海外ビジネス情報
◇瀋陽市、企業のサプライチェーン安定を保証
1月13日、第27回瀋陽市新型コロナウイルス感染対策記者会見が開かれた。そこで、今回の新型コロナウイルスの感染症流行後、瀋陽市は十分な量の防疫物資を確保・供給し、特に工業生産への影響を重視しながら、企業のサプライチェーンを保護するためのメカニズムの構築やサービスの最適化、また工業生産の安定確保に尽力し、感染防止対策と経済発展を支えてきたことが報告された。
瀋陽市の災害対策指揮部の指示に従い、瀋陽市工信局(瀋陽市工業・情報化局)は防疫物資の供給確保・調節メカニズムを直ちに回復させた。感染が工業生産にもたらす影響を考慮し、市と区が連携してサプライチェーンの調整にあたるメカニズムを構築した。さらに、現場を直接的に支援する体制を整え、重点工業企業の状況把握に努めた。同時に、工信局の指導の下で、各地区の政府指導者は責任をもって担当の管轄区域における企業サプライチェーンの問題の解決に当たった。
現在、瀋陽市の企業31社が通関の遅れ、道路輸送障害、職員不足、原材料供給不足など4分野38件について具体的な問題を提起している。このうち17社22件は解決済である。瀋陽市は次の段階として、残りの企業のサプライチェーンの安定化を支援するとともに、一部の省における感染状況の変化に対応するため、予防策を講じ、リスクを明確にし、関係地区の政府と連携し、障害を未然に防いでいくつもりだ。
現在、瀋陽市には防疫物資を生産する企業は70社あり、消毒用品・医薬品・医療機械などの防疫物資を生産する企業は26社ある。マスク・医療用防護服・医療器機・医薬品などの防疫物資の在庫や生産能力、原材料供給については、すべて瀋陽市の需要を満たしているという。(遼寧日報 1月14日)
◇吉林省、新穀物*1400億斤*2 以上買付け
吉林省の食糧・物資儲備局によれば、2021年1月11日までに、同省が購入した新穀物は前年同期比104億斤増の408.5億斤に達している。そのうち、トウモロコシは337.2億斤(同92.3億斤増)、米は68.9億斤(同13.5億斤増)、大豆は1億斤(同2億斤減)で、その他の雑穀・豆類は1.4憶斤となっている。
新穀物が市場に出回ってから、省内の穀物の買付けは順調に進んでいる。価格動向を見ると、トウモロコシの取引価格は高めで、現在の市場価格は1斤当たり1.28~1.34元、前年同期比で50%以上上昇し、過去最高に達した。一方、米と大豆の市場価格は、標準米が1斤当たり1.44~1.48元、高品質米が1斤当たり1.50~1.60元、大豆が1斤当たり2.65~2.75元と安定しているが、上昇する見込みだ。
吉林省食糧・物資儲備局は、現在の穀物買付け・販売状況に基づき、農家に対して穀物価格の動向と市場状況の変化を見極め、穀物の出荷時期を検討し、損失を減らすよう呼びかけている。特に、省内一部の地域で降雪が予想されるため、穀物の品質維持のために保管体制を強化し、梱包方法や乾燥・換気を適宜行うとしている。(吉林日報 1月14日)
*1 新しく収穫した穀物
*2 1斤は約500g