政府の指示があるまで電子ビザの発給が中断

2021年01月21日

ハバロフスク

海外ビジネス情報

◇政府の指示があるまで電子ビザの発給が中断

2021年1月1日に始まることになっていた外国人への電子ビザ発給手続きが、新型コロナウイルス感染症拡大により、政府の特別命令がでるまで中断されたことを、ロシア連邦外務省領事局が伝えている。2021年1月1日からEU加盟国を含む52カ国の国民に対して電子ビザのオンライン発給を開始する旨の法律が、ロシアで2020年7月に採択されていた。

この法律によれば、この電子ビザにより、知人訪問、ビジネス、観光、イベント参加の目的での入国が可能である。単発ビザの有効期限は60日、16日間滞在できる。ビザの手続きはロシア外務省の専用サイトかモバイルアプリで行える。領事手数料は40ドル、ビザ手続きにホテルの予約の確認は必要ない。

ロシア観光産業同盟は、ビザ発給の中断は残念だが、国境閉鎖期間中はいずれにせよ外国人は電子ビザを利用できないという見解を表明した。

「観光ビジネスは非常に厳しい状況にある。インバウンド観光はほぼ1年間にわたって動いていない。感染対策優等生の国々の観光客に対しては、できるだけ早期に電子ビザの取得が許可されることが、非常に重要だ」と、同盟のアンドレイ・イグナチエフ会長は表明した。

さらに、ロシアの観光市場の30%をインバウンド観光が担っている。2019年にはロシアはインバウンド観光で約110億ドル稼いだと、イグナチエフ会長は話した。(インターファクス 1月12日)