若い指導者がロ極東の開発を担当

2021年01月22日

ウラジオストク

海外ビジネス情報

◇若い指導者がロ極東の開発を担当

極東・北極圏開発公社の社長にエドゥアルド・チェルキン氏が任命された。極東・北極圏開発公社は極東・北極圏開発省が管轄する新たな統一開発機関の礎となる。

この組織は、解体される予定の極東投資誘致・輸出支援エージェンシー、人材開発エージェンシー、極東・北極圏発展基金に代わって設立される。基金の機能はその100%株主であるロシア開発対外経済銀行(State Development Corporation VEB.RF)に引き継がれる。

エドゥアルド・チェルキン氏は1981年生まれ。ロシアの「高等経済学院」を卒業(MBA取得)。直接投資、大規模ビジネストランスフォーメーションやデジタル化、発展戦略、ビジネスの効率向上と組織改編の分野、官業で15年働いた経験がある。

ユーリー・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表によれば、改革統合されたこの開発機関は、よりいっそう強力になる。「複数の開発機関の積極的な参加のもと、6年間でロシア極東には2600社余りの企業が新たに誘致された。先行経済発展区(TOR)の入居企業488社とウラジオストク自由港(SPV)入居企業2122社が国の支援策を活用した。379の工場が操業を開始した。TORとSPVは昨年、新たに561社の投資家を誘致した。さらに37社がロシア連邦北極圏の入居企業となった。

「新規投資の誘致と並んで、起業家と国民に対する一貫した、シームレスで質の良いサービスの提供が、この刷新された開発機関の中心的な課題となるだろう」と、副首相はコメントした。

アレクセイ・チェクンコフ極東・北極圏開発大臣によれば、この統一開発機関の新しい指導者は今後、顧客サービスの質の改善と効率性向上を目指す最良のビジネス手法を取り入れ、地域の投資のアジェンダを国のメイン開発機関であるVEB.RFと共有、シンクロさせなければならない。ロシア極東の製造業やインフラ整備のプロジェクトに向けた資金調達に関しては、公社が資金を提供する機会を大幅に拡大できる。(コメルサント・デイリー 1月14日)

 

* ロシア政府は統一管理メカニズムの構築、効率性向上、国家目標の達成のための活動の方向転換を目的とし、開発機関のシステムの大規模改編を決定した。
極東の開発機関(極東・北極圏人材開発エージェンシー、極東投資誘致・輸出支援エージェンシー、極東開発公社、極東・北極圏発展基金)もその改編の対象となる。これらの組織は極東の統一開発機関に統合される。(極東・北極圏開発省公式Webサイト 12月14日)