2021北東アジア経済発展国際会議(NICE)イン新潟 1st ステージ開催
2021年01月25日
ERINAクロニクル
◇2021北東アジア経済発展国際会議(NICE)イン新潟 1st ステージ開催
2021NICE 1st ステージ「中国経済の拡大と北東アジア経済協力―米中摩擦とCOVID-19の中で」を22日、オンラインで開催しました。日中英の3カ国同時通訳での開催でした。数年前から、国外の講師のオンライン参加を念頭に、考え始めていた開催方式でしたが、今回は、オンラインを利用しなければ国際会議を開催できないという状況での実施でした。オンラインでの開催だったので、中国、ロシア、韓国など北東アジア各国やそのほかの地域、国内も東京や北海道、大阪、宮城などの各県から多く参加していただきました。ありがとうございました。
次は、2ndステージ「変容するグローバルサプライチェーン」を28日に開催します。参加申込は今日までです。その後、3rdステージ「日露エネルギー・環境対話―パリ協定と北東アジアのエネルギー安全保障」を2月3日に開催します。どうぞ、ご参加ください。
企画・広報部 新保史恵
海外ビジネス情報
◇モンゴル畜産品の欧州・スイス進出でスイスと協力
メンドサイハン食糧・農牧業・軽工業大臣は1月14日、スイス開発協力局(SDC)モンゴル駐在事務所のステファニー・ブッリ代表やそのほかの関係者らと面談した。
面談では、スイスで農業と獣医学の専門家のスキルアップを実施する可能性について話し合われた。また、カシミア、乳製品、ヤクの毛皮、皮革製品などモンゴル産製品の外国市場進出についても意見交換が行われた。
メンドサイハン大臣とブッリ代表は、今後、モンゴルの畜産品の欧州とスイスの市場への進出と投資の誘致で協力することで合意した。(MONTSAME 1月15日)
◇インド産ワクチンがモンゴルに供給される
モンゴルのフレルスフ首相はインドのナレンドラ・モディ首相に宛てた公式書簡のなかで、インド製新型コロナ予防ワクチンの入手に関心があることを表明していた。
1月19日、インドのシン(Sing)駐モンゴル大使がモンゴル国政府を表敬訪問し、モディ首相からの返事を手渡した。モディ首相はこの手紙の中で、政府がインド製新型コロナ予防ワクチンをモンゴルへ供給すること決定したことを伝えた。モディ首相はさらに、インド政府の融資を受けた製油所建設プロジェクトが順調に進んでいることに満足していると表明した。
ワクチン供給の決定を受け、今日から両国はモンゴル人医師150名に対するオンライン講習会の準備に着手した。ワクチンの輸送と保管、接種の準備は完了し、供給の量とスケジュールが外交チャンネルを通じて調整される。
フレルスフ首相は、モンゴルを支援する決定に対して、戦略的パートナーで「第三の隣人」であるインド政府に、心からの感謝の意を表明した。(MONTSAME 1月19日)
◇社会的批判を受けてモンゴル首相が辞任
フレルスフ首相が21日、正式に辞任を表明した。この件に関する記者会見で首相は、2日前、出産したばかりの母親と新生児を首都の産院から国立感染症研究センターに移した際のことに触れ、その際に犯されたミスと責任者の残酷さ*について謝罪した。
「この度起こったことについて、国家公務員を代表し、また私個人からも、その無責任さを深くお詫びする」と首相は述べた。首相は続けて、新型コロナウイルスのパンデミックのなか、政府と国家非常事態委員会はすべての資源を動員し、適時に対策を実施した結果、今のところモンゴルでは致命的な結果は一つも記録されていない、と述べた。
「昨年は、人口160万人の首都において厳重な行動規制を実施し、一部の県では完全な移動制限を実施した。この際に、ミスもあった。何でも最初は問題が起き、ミスは起きてしまう」と首相は述べた。(MONTSAME 1月21日)
*出産したばかりの女性と新生児が、寒空のもと防寒具もマスクもなく産院から国立感染症研究センターに移送される動画(父親は既に新型コロナ感染と診断)が、1月19日にSNSに投稿さ れ、世論から抗議の声が上がった。20日、関係者は母子とその家族に謝罪したが、首都中央広場では本件に抗議し、副首相兼国家非常事態委員長と保健大臣の辞任と、過失のある官僚の処分を要求する平和的デモが発生。同日、フレルスフ首相はソドバータル副首相兼国家非常事態委員長と、ムンフサイハン保健大臣の辞表を受理した。