ロ極東で最初の国際航空路再開はハバロフスク市

2021年02月12日

ハバロフスク

海外ビジネス情報

◇ロ極東で最初の国際航空路再開はハバロフスク市

ハバロフスクが、近いうちに国際便を再開するロシア極東で唯一の都市となったことが、同地方政府のウェブサイトに記されている。

「1月28日、タチヤナ・ゴリコワロシア連邦副首相は新型コロナウイルス感染症国内持ち込み・拡大予防対策本部の会合を開いた。一部の連邦構成主体における状況の変化を踏まえ、8都市の国際空路の再開が決まった。ロシア極東でこのリストに入ったのはハバロフスクだけだった。国際便は2月8日から再開される」とプレスリリースには記されている。

ハバロフスク地方政府によれば、航空会社はすでにハバロフスク発の航路の検討に取り掛かった。アンタルヤ行チャーター便の運航計画が組まれ、直近の便は4月にトルコに向けて出発する。(ロシースカヤ・ガゼータ 1月30日)

追記:2月3日のタスの報道によると、さらにペトロパブルフスク・カムチャツキーが追加された

◇インド電力大手がカムチャツカの炭鉱開発から撤退

インドのタタパワー(Tata Power Company Limited)がカムチャツカ地方でのプロジェクトの中止を発表した。同社はソボレフスキー地区のクルトゴロフスコエ炭鉱の開発を予定していた。

2014年以降、タタパワーはカムチャツカに関心を示していた。2017年に同社は開発認可を取得し、少なくとも年間800万トンの石炭を生産する予定だった。炭鉱の開発権は「ファー・イースタン・ネイチャード・レソーシス」社(FINR)が取得した。これはタタパワーの子会社だ。同社は炭鉱に2億6488万ルーブルを提示。クルトゴロフスコエ炭鉱の石炭の認定埋蔵量は2億5800万トン。推定埋蔵量は11億2700トンとされている。プロジェクトへの投入金額は5億6千万~6億ドルと見積もられていた。当時としては最大のインドの対ロ投資だった。

2019年9月、FINRは「カムチャツカ」先行経済発展区の入居者となり、輸送インフラと港湾の建設で、ロシア政府から支援の約束を取り付けていた。ところが、これらすべての計画が実現しないことになった。

FINR側は、パンデミックと活動規制措置が探鉱計画の実行を妨げたと表明。炭鉱の石炭はコースタル・グジャラート発電会社(Coastal Gujarat Power Limited、CGPL)の火力発電所向けに、インドに輸出されることになっていた。ところが、世界的な石炭価格の下落を背景に、タタパワーの戦略は、再生可能エネルギー源への投資拡大と石炭プロジェクトの量的削減の方向に見直された。(EastaRussia 2月1日)