オークラ・ウラジオは7月末の開業を目指す
2021年02月18日
ウラジオストク
海外ビジネス情報
◇オークラ・ウラジオは7月末の開業を目指す
日本の(株)オークラニッコーホテルマネジメントを事業主体とするウラジオストク市内の新しい五つ星ホテルは、7月31日に開業する。
(株)複合ホテル「ゾロトイ・ログ」(ホテルの所有者)のアントン・プロツェントフ社長が9日、ユーリー・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表が施設を訪問した際に発表した。
「施設の建設・各種機器据付工事はほぼ90%終わっている。今は、部屋の内装工事、内部の配管工事が行われている。造園工事は半分終わった」というプロツェントフ社長の談話を、沿海地方政府のプレスリリースが伝えている。
オークラニッコーホテル側はすでに日本で、「オークラウラジオストク」ホテルの経営スタッフの編成に着手。さらに、ウラジオストク市内の教育機関でライン職の人員養成を共同で行うことが、沿海地方政府と日本側の間で合意された。
これまでに、ホテルは2021年秋の開業を目指すと報道されていた。
1月28日にオークラニッコーホテルマネジメント社と複合ホテル「ゾロトイ・ログ」の関係者がオークラウラジオストクの経営管理契約書に署名。ゾロトイ・ログ社はパークホテル「ブルドゥグズ」社の子会社で、ブルドゥグズの経営には「イルクーツクエネルゴ」も間接的に関与している。
オークラウラジオストクはウラジオストク市コラベリナヤ・ナベレジナヤ通りに立地。客室数は223室(客室の広さは約35平方メートル)で、レストラン、バンケットホール等の施設が入っている。
すでに報じられているように、コラベリナヤ・ナベレジナヤ通りのビジネスタイプの2つの五つ星ホテルと、ブルヌイ岬のSPAホテルの建設工事は、2012年ウラジオストクAPEC首脳会議準備の一環で2010年に始まっていた。「ハイアット・リージェンシー・ウラジオストク―ゾロトイ・ログ」と「ハイアット・ウラジオストク・ブルヌイ」がロシアで5つ目と6つ目のハイアットホテルになるはずだったが、ホテルは完成しなかった。2018年11月に沿海地方議会はこれらのホテルの売却に関する沿海地方政府の起案を承認。沿海地方のこれらの施設の維持費は毎月3200万ルーブルだった。施設は数回、競売にかけられた。最後の競売は2019年4月で、このとき「ブルドゥグズ」がこれらを買い取った。
「ブルドゥグズ」は2019年10月、ウラジオストク市内の五つ星ホテル複合体の管理運営のために2つの100%子会社(複合ホテル「ブルヌイ」と複合ホテル「ゾロトイ・ログ」)を設立した。(インターファクス 2月9日)