今年の瀋陽、5G基地局6000カ所新設で「デジタルエコロジー」
2021年03月08日
瀋陽市
海外ビジネス情報
◇今年の瀋陽、5G基地局6000カ所新設で「デジタルエコロジー」
2月24日、瀋陽市の市街区で、市政府の計画に基づく瀋陽聯通の5Gネットワークの設置が完了した。特に、空港・地下鉄・駅などの重要な場所については、5Gネットワークが確実に接続できるように重点的に設置が行われ、瀋陽市民は自宅においてその利便性とスピードを体験できるようになった。
今後は、重点教育機関や三級甲等病院([訳注]最も医療レベルが高い分類に含められる病院)など必要性が認められた場所にも5Gの設置を段階的に進めていく予定だ。また、5Gの新規設置や設置済みの機器の整備を急ぐ。
市のビッグデータ局によれば、2020年に瀋陽市の5Gネットワークは飛躍的に発展し、市全体で基地局が7321カ所開通し、128個の5G技術を利用可能なシーン(例えば、遠隔医療、オンライン指導)が開発された。現在、5G産業の発展拡大を加速するために、瀋陽市ではデジタル経済のインフラ整備を進め、2021年には6000カ所以上の5G基地局を新設し、「5G+インダストリアルインターネット」などの開発に取り組んでいく。また、5Gと工業・教育・医療などの融合を推進し、ドイツ・中国産業パークや渾南などに5G応用実証区を構築する。(瀋陽日報 2月25日)
◇大連港、コンテナ船の作業ライン数が22に増加
新型コロナウイルス感染症による悪影響を克服するために、大連港は感染予防・管理項目のリスト化、責任所在の明確化などを着実に行い、荷役作業員を随時補充し、コンテナ船の作業ラインを9から22ラインまで増やした。港湾地域に停泊するコンテナ船の数はピーク時に約30隻にもなったが、現在は、大量滞留が全面的に解消され2~3隻に戻っている。
輸入コールドチェーンの業務管理規定に従い、大連港はコールドチェーン貨物を迅速に追跡できるプラットフォームを構築し、リーファーコンテナに設置できる殺菌・消毒装置を導入した。大窯湾地域ではリーファーコンテナの着岸・離岸作業が全面的に再開され、港湾内で新型コロナウイルス感染症防止のために輸入コールドチェーン貨物を初めに入れる「ファーストステーション指定倉庫」が稼働しはじめ、港に滞留していた1800個ほどのリーファーコンテナの引き渡し作業もほぼ終了した。現在、港では約2300個のリーファーコンテナを収容できる余力がある
感染拡大防止策の実施期間中、大連港は船会社や顧客とのコミュニケーションを強化し、全力で物流ニーズに応えてきた。また、『お客様へのお知らせ』等で、関連するビジネス支援策を打ち出し、埠頭での作業費用を減免した。専門作業チームの設置や「サービスの優先ルート」の構築によって、産業サプライチェーンの安定性を保証した。また、新事業を積極的に開拓し、大連経由で中央アジアへ日本車を輸送するプロジェクトを成功させ、中国国内で初めて東アジアから中央アジアへ商品車を輸送するルートを稼働させた。さらに、ベトナム・シンガポール・マレーシアなどの港に向かう2本の東南アジアコンテナ航路を開設し、大連港航路の接続性を高め、大連とASEAN諸国の間の航路サービスの基盤を強化した。(遼寧日報 3月2日)