沿海地方にロ極東初のデータセンターができる

2021年03月12日

ウラジオストク

海外ビジネス情報

◇沿海地方にロ極東初のデータセンターができる

ロシア極東・東シベリア地域で初のUptime InstituteのTier III対応データセンターが、沿海地方の「ナデジディンスカヤ」先行経済発展区(TOR)にできる。投資元のケイ・ポイント社は、データセンターは、中国系IT企業も含めて、需要があると考えている。

(株)極東・北極圏開発公社の広報は、同公社がケイ・ポイント社との提携協定書に署名したことを発表している。

ケイ・ポイント社は2021年2月10日登記。法人住所はウラジオストク市にある。資本金は10万ルーブル。国家法人登記簿のデータによると、ケイ・ポイント社の設立者は、社長のエブゲニー・ビルツェル氏だ。

「ナデジディンスカヤTORの入居資格の授与に先立って、この協定書が署名される。管理会社は3ヘクタールの土地の選定と、低価での購入の可能性も含めた特別賃貸料での土地の確保をサポートし、プロジェクトのためのインフラを提供する。我々はさらに、プロジェクトが予定期日通りに実行できるよう、ハイテク設備の輸入のための自由貿易区の整備を検討する」と開発公社のセルゲイ・スカリー入居管理部長は説明した。

モジュール型データセンターの建設が予定されている。プロジェクトは2段階で実施される。各棟は50ラック×4列から成り、IT負荷は5キロワット×200ラックとなっている。1棟目の開業は2022年上半期の予定だ。

「我々は、プロジェクトの用地を選ぶ以前に、データセンターのサービスの需要の先行要因をいくつか特定した。まず、それは、世界的に認証された信頼性とトータルパフォーマンスの規格を満たすデータセンターがロシア極東に無い、ということだ。地域的な制限要素も一定の役割を演じた。つまり中央連邦管区から遠く離れているため、ローカルなインフラ整備が必要となるのだ。さらに、もう一つのファクターとして、ロシア極東における近年の中国系IT企業の活発な動きがある」とケイ・ポイント社のビルツェル社長は話した。

ケイ・ポイント社は、「プレミアムデータセンターネットワーク3data」のパートナーサポートを取り付けた。3dataはロシアで初めて「徒歩圏内データセンター」の概念を実現し、データセンター協会の会員でデータセンター・クラウド技術調整評議会のメンバーだ。

「我が国は活発なデジタル化の段階に入っており、モスクワ圏外にデータセンターの需要があるという事実を確認できて、我々は喜んでいる。極東連邦管区はロシアでも特に面積が広い。質の良いITインフラの存在は、この地域と国の今後の順調な発展の必須条件になる」と、3dataのイリヤ・ハラ社長は述べた。

極東・北極圏開発公社の情報では、現在、ナデジディンスカヤTORでは67社が投資プロジェクト(総額565億ルーブル)を推進し、7200人以上の雇用の創出が見込まれている。このうちの7件はすでに実行済みで、入居企業は沿海地方の経済に141億ルーブルを投入し、住民1127人を雇用した。(PrimaMedia 3月1日)