輸出拡大により1か月で国際航路2本増
2021年03月15日
大連
海外ビジネス情報
◇輸出拡大により1か月で国際航路2本増
遼寧港集団は今年に入り、港の作業プロセスの改善と市場開拓の強化を図り、積極的にコンテナ航路の増加に努めている。2月には東南アジア直通航路が2本増え、東南アジア行きのコンテナ航路が21本となった。遼寧港集団は、コンテナ航路網を緊密化させたことで、地域の経済発展支援、外国貿易の安定化、供給の保証といった面で、より積極的な役割を果たすこととなった。
近年、東南アジア地域から中国に輸出される果物の量が増え、大連は中国の北方における果物輸入の集散地となった。今回新たに開設されたベトナム行きのコンテナ航路は万海航運、運達航運の2社により共同で運行され、そこに1800標準コンテナ船3艘が投入された。また、新設のシンガポールとマレーシアへの航路は、宏海箱運送(Regional Container Lines)・高麗海運・新海豊集運・シンガポールの民間海運会社の4社によって共同で運行され、2700標準コンテナ船5艘が投入される。この航路2本は毎週運行される。(遼寧日報 3月9日)
◇琿春越境EC、今年2カ月で輸出入取引額が前年同期比77%増
今年1~2月、琿春越境ECの輸出入貨物は9万5086件、取引額は1.1億人民元となり、前年同期比77%の増加で、好調に推移しているという。
コロナ禍の影響で、海外消費者の実店舗での消費が制限される中、通販需要が急増している。このチャンスを掴んだ琿春総合保税区は、その好立地と優遇政策を最大限に活かして、越境ECインキュベーション園、双創(創新・創業、イノベーションと起業)産業園、商品展示販売園の建設を開始した。ECサプライチェーンのためのクラウドサービス・プラットフォームを開発し、商品情報・保管・物流・税関・金融サービスを提供することで、より多くのEC企業の琿春への出店を誘致している。同時に、杭州・寧波・深圳など中国国内有数の越境EC総合試験区との連携を強化し、越境EC総合試験区や小売輸入試験都市の建設を全面的に推進している。さらに、琿春越境ECの総合サービス・プラットフォームの機能を改善し、新しいブランドマーケティングを展開し、琿春独自のECブランドの確立を進めている。
今年、琿春総合保税区は、対ロシアの陸路口岸という有利な条件の下で、貿易と経済発展のための特別資金を活用し、越境ECプラットフォームや支援サービス会社との連携を強化し、ロシアとの越境EC取引の規模を拡大するとともに、日本や韓国との取引も開拓し、北東アジア向けの越境EC商品集散地を構築していくという。(図們江報 3月9日)