極東コンセッションはロ極東のインフラ投資の呼込みに役立つ
2021年03月26日
ハバロフスク
海外ビジネス情報
◇極東コンセッションはロ極東のインフラ投資の呼込みに役立つ
16日、オンライン会議「ProDFO」において、アレクセイ・チェクンコフ極東・北極圏開発大臣は、「極東コンセッション」が極東連邦管区内の2700件の投資案件の推進に必要な公共インフラ等の建設に5千億ルーブルの投資を呼び込む、と述べた。
「2021年連邦予算には、国家プログラムによるインフラ投資支援として256億ルーブルが計上されている。これは小さくない額ではあるが、地域の規模に比べるとそれほど大きい額ではない。250億ルーブルでどれだけのインフラが整備できるか?投資プロジェクトは2700件あり、発表されてる投資額は5兆ルーブルだ。通常、このうちの10%以上はインフラ整備のための投資が占めている」とチェクンコフ大臣は述べた。
大臣によれば、これらのプロジェクトのためのインフラ整備には5千億ルーブルが必要だ。アムール州スボボドヌイで建設中のガス加工工場とガス化学コンビナートを例にとると、ここでは約7千人が働くことになっており、学校、幼稚園、病院の建設が必要だ。「極東コンセッション」によってこれに対応できる。
「極東コンセッションは、公的投資から賢明な長期債務に移行する、つまりこれらの財政支出を20年に分割し、予算外資金をリアルタイムで呼び込む方法だ。理想的な官民連携が出来上がり、民間投資家はインフラ施設を建設し、国は20年かけて支払うことになる」と大臣は説明した。
大臣は、さらに、ミシュスチン首相が15日の極東開発政府委員会との会議で、このメカニズムに賛同し、権限を極東・北極圏開発省に与えたと述べた。(インターファクス 3月16日)