ノヴァク副首相がガス化で有望な地域に言及

2021年04月02日

サンクトペテルブルク

海外ビジネス情報

◇ノヴァク副首相がガス化で有望な地域に言及

アレクサンドル・ノヴァク副首相は、ガス化の拡大が期待されるロシアの地方の名を挙げた。ロシア極東では、サハ共和国(ヤクーチア)、アムール州、さらにイルクーツク州が挙がっている。

ロシアのメディア、RBCがノヴァク副首相広報から得た情報によると、世界のLNG市場に占めるロシアのシェアは2035年までに20%に達するという。ノヴァク副首相は、ヤマル半島とギダン半島のガス田、サハリンなどロシア極東沿岸部、オホーツク海と北極海沿岸部のガス田、海洋油田開発プロジェクト、クラスノヤルスク北部が有望なLNG生産地とみられている、と述べた。

ロシア政府は2035年までの液化天然ガス生産拡大プログラムを承認した。LNGの生産量は約3倍、最大1億4千万トンにまで拡大することになる。

先週、極東開発会議でガス化プランについて審議された。通常のガス化のほか、政府はコンテナによるLNGの調達も視野に入れている。こうして、工場やライフラインが新しい燃料に切り替えられる。これは、標準的なガス化の課題のほか、ガス化学やガスの加工の振興にも役立ち、結果的に新たな雇用が創出され、国民の所得も上がるとみられている。(EastRussia 3月22日)