内モンゴルの石炭価格、2月下落、3月上昇で変化大

2021年04月05日

満洲里

海外ビジネス情報

◇内モンゴルの石炭価格、2月下落、3月上昇で変化大

内モンゴル自治区は、石炭資源埋蔵量、生産能力、外部への輸送量、発電量、外部への送電量、風力発電の設備において全国首位にある。そのため、内モンゴル自治区の石炭価格は業界から注目されている。自治区内の各市から報告される2月のエネルギー価格観測データによれば、石炭と天然ガスの価格は下落し、石油精製品の小売価格は上昇傾向にあり、工業用の電気価格は安定していた。

2月の石炭価格は大幅下落で、発電用石炭の山元価格は301.02元で前月比7.57%下落、輸送列車積み込み時価格(山元価格、税、車両輸送費、駅での税や鉄道計画費を含む)は310.27元で、前月比0.47%下落であった。東部地域では、発電用石炭を一般炭に換算した平均価格は336.67元で前月比0.47%下落、前年同期比で15.3%上昇であった。同じく西部地域では、平均価格は1トン356元で、前月比13.29%下落、前年同期比で31%上昇であった。

3月に入り、工場の稼働率が回復するのにともない、電力需要も回復し、価格は下げ止まっている。(内モンゴル日報 3月30日)

◇瀋陽税関「滞留時間ゼロ」で大口資源商品を優先発送

瀋陽税関によると、作業現場で「滞留時間ゼロ」のサービスを実施している。最新の検査・管理システムの普及を推進し、ワークフローを改善し、大口資源商品の優先・迅速通関を実施し、遼寧省の経済社会の発展に必要な原材料の十分な供給を確保している。1-2月に瀋陽税関を通過した鉱石・原油・石炭などの輸入量は累計153万トン、金額ベースで49.5億元に達した。

近年、瀋陽税関は「管理とサービスの両立を改善する」改革に取り組んでおり、鉄鉱石・マンガン鉱石・亜鉛鉱石など7種の鉱物製品と原油を「通関させてから検査する」ようにしている。情報データプラットフォームを活用し、輸入大口資源商品の検査合格後、最優先に通関実施している。例えば、コロナ禍が原油精製産業のサプライチェーンに与える悪影響を緩和させるために、保税輸入の原油に対して、「入庫時にまとめて検品し、出庫時に分割して審査した後で受取る」という検査・監督方式をとっている。

さらに、瀋陽税関は実際の状況に合わせて、輸送禁止商品・海外の差出人・積出港の物流データなどについて定期的にリスクを分析し、疑問がある場合は随時、その場で警告を出している。それにより、今年の1月と2月は、税関管轄全エリアで27の大口資源商品の量不足が判明し、1372万元の損失が回避された。(遼寧日報3月26日)