4月からロシア国民の米入国ビザ手続きはモスクワのみ
2021年04月14日
コムソモリスク・ナ・アムーレ
海外ビジネス情報
◇4月からロシア国民の米入国ビザ手続きはモスクワのみ
ジョン・サリバン駐ロ米国大使は、当面の間、在ウラジオストク米国総領事館を再開しないと発表した。さらに米国はエカテリンブルクの総領事館でのビザ発給の中止を決定した。
「在エカテリンブルク米国総領事館は存続する。ただし、2021年4月1日からそこでのビザサポートと米国民への領事サービスを中止する」とのサリバン大使の声明文が大使館ウェブサイトに掲載されている。サリバン大使によれば、このことは「継続して行われている米国在外公館のセキュリティチェックと、駐ロ大使館職員の業務環境に基づいて」決定された。今後、ロシア国民に対するすべてのビザはモスクワの米国大使館においてのみ発給される。
在ウラジオストク米国総領事館はすでに2020年3月、新型コロナの状況を受けて業務を停止した。その後、米ロ間で「大使館戦争」が展開され、昨年12月にはポンペオ国務長官(当時)がサリバン大使と協議し、在ウラジオストク総領事館の閉館と在エカテリンブルク総領事館の業務中止を決定した。当時、ポンペオ国務長官は、この決定の理由は「ロシア連邦における米国の在外公館の業務の最適化」であると話していた。
アンドレイ・ブロバレツ在ウラジオストク・ロシア外交代表は今年2月、米国国務省が春半ばまでに在ウラジオストク総領事館を閉める方針であることを認めた。「これは国務省の一方的な決定だ。閉館は、すべての手続きを完了させて、今春半ばまでに最終的に実行されるだろう」とブロバレツ外交代表は話していた。(KONKURENT 4月2日)