新たな販路の開拓に迫られるロ極東漁業者

2021年04月30日

ウラジオストク

海外ビジネス情報

◇新たな販路の開拓に迫られるロ極東漁業者

コロナ禍により中国が制限措置を実施した結果、ロシア極東の漁業者は他の販路を探すように勧告された、とDAITA.RU通信社が報じている。

ロシア連邦水産庁のピョートル・サブチュク副長官は15日、ウラジオストクで開かれたの極東学術操業会議の会合で、このように警告した。副長官は、沿海地方の港の冷凍庫の収容率が早くも80%を超えていることに触れ、切羽詰まった状況だ、と述べた。これらの水産物はロシア西部に送るか、中国以外の外国に輸出することになるだろう。

現在、35万トンのスケトウダラが韓国、中国への発送を待っている。

一方、今年は漁の好調が予想されている。4月11日までにオホーツク海ロシア極東水域で86万トンを超えるスケトウダラが水揚げされた。これは1年前よりも15%少ないが、漁期はまだ終わっていない。3月4日時点でスケトウダラの漁獲量の縮小率は24%と見積もられていたので、昨年実績との差が狭まりつつある。一方で、早くもニシン漁が好調だ。

「販路と、保管施設・生産施設・運輸インフラの最適な活用についてあらゆる問題を検討すべきだ」とサブチュク副長官は会合で述べた。

現在、中国の港は新型コロナウイルス感染症対策の一環で閉鎖されている。ロシアの水産物の最大7割が中国に輸出されている。連邦水産庁がセッティングした大連市と現地の港湾当局との交渉は不首尾に終わった。

漁業支援のため、連邦水産庁のイリヤ・シェスタコフ長官は沖合で操業する漁業者への燃料費の補助を提案。資金はすでに連邦予算に計上されており、この支援プログラムに関する詳細なデータは夏が終わるまでに公表されることになっている(DAITA.RU 4月15日)