モンゴルの鉱業で働く外国人就労者は1600人
2021年05月11日
ウランバートル
海外ビジネス情報
◇モンゴルの鉱業で働く外国人就労者は1600人
今年第1四半期末現在、就労契約に基づき、あるいは本人の意志でモンゴルで雇用されている外国人は89カ国4400人にのぼる。
国内の外国人就労者数は、昨年同期から118人(2.7%)増え、2020年第4四半期から394人(9.8%)増えた。そのうち、男性は3800人(86.5%)、女性は600人(13.5%)だ。国別の内訳をみると、中国53.6%、ロシア5.6%、韓国4.8%、オーストラリア4.5%、ベトナム3.9%、アメリカ3.4%、南アフリカとインド各3.0%、フィリピン2.7%、イギリス2.2%、カナダ1.7%、日本1.2%、その他10.4%となっている。
今年第1四半期時点で、外国人労働者は主に鉱業(1600人、36.1%)、卸売・小売業・自動車・オートバイサービス(829人、18.7%)、教育(610人、13.8%)、建設(540人、12.1%)、一次加工業(398人、9%)、運輸業・倉庫業(163人、3.7%)、管理運営・テクニカルサポート(121人、2.7%)、その他(173人、3.9%)で働いていた。(MONTSAME 4月20日)
◇貨物専用鉄道の設計着手を首相が指示
オユンエルデネ首相は、「ボグドハン鉄道」プロジェクトの詳細な設計図を作成するための調査に必要な資金調達問題を短期間で解決するよう、財務大臣、道路運輸開発⼤⾂、設計作業部会に指示した。
プロジェクトチームは27日、ボグドハン鉄道建設プロジェクトの進捗状況について首相に報告した。鉄道貨物全体の60%を運ぶことになる新しい「ボグドハン」ルートはマンダル駅とマーニト駅を結ぶ。
プロジェクトの完了とともに、鉄道貨物輸送はこの新しい線路を使う。首都を経由する鉄道本線の既存の区間は、国内および地域間の旅客列車の運行に使われる。
プロジェクトチームによれば、新しい線路により列車の運行速度が上昇する。結果的に、鉄道で輸送できる貨物量が年間500万~600万トン増える。経済的観点からも、新ルートは有益だ。鉄道本線のエメールト―ハンガイ区間の急カーブの問題が解決でき、鉄道の運営コストが削減されるからだ。さらにボグドハン線は自動車用道路の混雑の軽減とウランバートル市の道路と鉄道の輸送力の拡大に寄与する。
ボグドハン鉄道建設は2016年に国会で承認された「2016~2020年政府行動計画」と「モンゴル経済再生計画」に盛り込まれている。27日の会合では作業部会の基本活動計画と設計作業の暫定予算などが示された。オユンエルデネ首相は詳細な設計図を作るための調査を開始することの正当性を強調した。閉会直後、出席者は最短期間で調査の資金調達問題を解決する方法について検討し、それについて閣議で報告することに合意した。(MONTSAME 4月27日)
◇与党とモ人民革命党が合併
4月29日、与党のモンゴル人民党とモンゴル人民革命党の合併合意書の署名式がオンラインで行われた。
式典にはモンゴル人民党のフレルスフ党首とアマルバヤスガラン事務局長、モンゴル人民革命党のエンフバヤル党首とトゥルガ事務局長、モンゴル人民党ウランバートル市委員会スミヤバザル委員長、モンゴル人民革命党ウランバートル市委員会エルデネジャミヤン委員長が出席し、両政党の党員30万人と支持者の代表者がオンラインで参加した。
合意書は全6章、33条からなり、モンゴルにおける民主主義と正義の定着、経済とその独立性の強化、域内および世界の先進国への変貌という目標を掲げている。
合併の結果、モンゴル人民とモンゴル人民革命党が統一政治勢力となり、積極的な協力と設定された主要目標の達成によって、モンゴルの発展の加速化、国民の平和で幸福な生活の実現において成果を上げることができると、双方は確信している。(MONTSAME 4月30日)