輸入ビールの売り上げが1年で30%拡大
2021年05月20日
サンクトペテルブルク
海外ビジネス情報
◇輸入ビールの売り上げが1年で30%拡大
ロシアの商店での輸入ビールの売上が1年で30%拡大した。外国ブランドのビールの需要の急拡大は、パンデミックによる巣ごもり需要だという。
「RBC」は、調査会社NielsenIQの小売店舗監査データに基づいて、国産ブランドの売上が3%縮小した一方、国内ライセンス生産の外国ブランドが1.5%伸びた、と報じている。平均して2倍の値段の輸入ビールの需要も伸びている。輸入ビールの平均価格は約180ルーブル、ライセンス生産のビールは約110ルーブル、ロシアブランドのビールは90ルーブル以下だ。
税関も昨年のビールの輸入の拡大を記録した。通関データによるとロシアは昨年のビールの輸入量は4820万デカリットル(4億8200万リットル)であり、前年を21%上回った。ただし、今年第1四半期にビール輸入は急激に(46%)落ち込み、530万デカリットル(5300万リットル)になった。
昨年、ビールの輸入元のトップはドイツ、2位はメキシコ、3位がチェコ、さらにリトアニア、ベルギーと続く。専門家によれば、2020年の輸入ビールの需要拡大は、パンデミックによる外出自粛によるものだという。さらに、外国メーカーの価格政策もビール需要拡大の一端を担っている。欧州の供給元が現地のロックダウンを理由に値下げをしたのだ。(EastRussia 5月5日)