新たな北極海通信ケーブル敷設プロジェクトが登場

2021年06月17日

ウラジオストク

海外ビジネス情報

◇新たな北極海通信ケーブル敷設プロジェクトが登場

北極海の通信ケーブル敷設プロジェクト「Arctic Connect」が凍結された。ロシアから参加している携帯通信大手メガフォンが、プロジェクトからの撤退を決めたためだ。

ComNewsの報道によると、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムでロスアトム社が、ロシアの北極海岸沿の海底を通り欧州とアジアを結ぶ光ファイバー海底ケーブルを敷設する別のプロジェクトである「ポーラー・エクスプレス」への参加合意文書に署名した。さらにもう一つの北極海海底ケーブルプロジェクト「北極光」(「オーロラ」の意)は、「ポーラー・エクスプレス」に合流する可能性を模索することになるだろう。これまで、北極海の通信ケーブル敷設プロジェクトでは、Arctic Connectプロジェクトが最有力視されていた。

メガフォンは2年前、北極での光ファイバー海底ケーブル敷設のためのコンソーシアムをフィンランドのCinia Oyと設立する協定書に署名していた。メガフォンは2021年から、Arctic Connectプロジェクトの枠内で現地行政と提携を結び始め、ヤクーチアがその第一号となっていた。

ところが、メガフォン側が、Cinia社との決定に基づきArctic Connectの敷設工事を凍結した、という情報が5月の末頃に浮上。しかし、フィンランド側は、自分たちはプロジェクト凍結の決定には賛同しなかったと伝えていた。

こうして、ロシアの北極海沿岸を通る光ファイバー海底ケーブル敷設プロジェクトとして「ポーラー・エクスプレス」だけが残ることとなった。「ポーラー・エクスプレス」の発起人はロシア運輸省と「モルスビャジスプートニク」社で、資金調達額は約8億9千万ドル、北極海航路のインフラオペレータであるロスアトム社がサポートする。(EastRussia 6月7日)