ロ極東でガスプロムのヘリウム工場が稼働開始

2021年06月18日

イルクーツク

海外ビジネス情報

◇ロ極東でガスプロムのヘリウム工場が稼働開始

プーチン大統領が、オンラインでガスプロムの「アムール天然ガス処理工場」の製造ライン(第1期完成分)の稼働開始式に出席した。ガスプロムは2015年に着工。天然ガスパイプライン「シベリアの力」を使い、サハ共和国(ヤクーチア)とイルクーツク州産の天然ガスがこの工場に供給され、処理される。

ロシア連邦大統領府の発表によると、アムール天然ガス処理工場(アムール州スボボドヌイ市)はロシア極東最大級のインフラプロジェクトの一つとされている。全面稼働すれば、天然ガスの加工とヘリウム生産で世界最大級の工場となるだろうと、大統領は述べた。さらに、このガスは、医療用混合ガス、MRI、液晶パネル、光ファイバーなどに使われていると、強調した。

「我が国の経済にとってこのプロジェクトは特に重要な意義がある。国内外から数千人の専門労働力を投入され、建築・工学・物流に関する一連の複雑な課題を解決した。あらゆる環境規準を考慮し、他にはない最新の国内製や外国製の設備を導入した」と、大統領は述べた。

アムール州のワシーリー・オルロフ知事は稼働開始式で、「アムール天然ガス処理工場の稼働開始は地域にとってもロシア全体にとっても歴史的な瞬間だ。アムール天然ガス処理工場には相乗効果がある。州の予算を補い、工場のおかげで新しい工場や新規雇用が生まれている。ライフライン、道路、鉄道、河川のインフラ、公共施設、社員の居住地が建設されている。さらに、スボボドヌイ市の文化、スポーツ、教育や快適な都市環境整備の分野の新たなプロジェクトへのガスプロムの支援を感じる」と知事は述べた。

作業は予定通りに完了し、今後の5本の生産ラインは、「シベリアの力」からの天然ガス供給量の拡大に応じて稼働する。工場は2025年から完全操業体制に入る。

大統領は、「世界のヘリウム供給で、ロシアのシェアはわずか3%であり、これを拡大しなければならない。世界市場では、アメリカのシェアが56%、カタールが28%だ。2025年にフル稼働すれば、工場は毎年420億立方メートルの天然ガスを加工し、6千万立方メートルのヘリウムを生産するだろう。これだけの量があれば、ロシアガスの国内需要を満たし、さらに世界市場への供給でもリーダー的存在になれる」と、述べた。(ロシースカヤ・ガゼータ、EastRussia 6月9日)