ロシア政府高官「中国への水産物の販路喪失を好機に」

2021年06月25日

ナホトカ

海外ビジネス情報

◇ロシア政府高官「中国への水産物の販路喪失を好機に」

新型コロナウイルスのパンデミックと対中国国境封鎖は、ロシア極東の漁業者の心理に好ましい影響を及ぼした、というアレクセイ・チェクンコフ極東・北極圏開発大臣の談話を、ロシアのメディア、DEITA.RUが報じている。

大臣は「ロシースカヤ・ガゼータ」紙のインタビューでこのような見解を述べた。ロシア極東で獲れた魚は、労働力が安い中国とベトナムでのみ加工して売ることができるという偏見から、水産業界の大手企業はやっと脱却したのだと、大臣は述べた。水産業界は国境が閉じられていた間、中国市場への依存を続け、すでに水揚げし冷凍した水産物を売れないまま数週間で数百万ドルの損失を被るか、あるいはロシア国内で魚を加工するかのどちらかの選択を余儀なくされた。

現在、投資家たちが出資したロシア極東の水産加工場が動き始めている。これらの工場では、自動加工ライン全体で各200人程度の工員しか必要としない。事業コストは削減され、水産加工業者は一次処理された魚をより高い値段で売ることができる。

投資と引き換えに漁獲割り当てを与えるというメカニズムが機能したのだ。今では、11の沿岸水産加工場(年間生産力36万トン)が操業しており、2023年末までにさらに2つの工場ができることになっている。これらの工場がすべてフル稼働体制に入れば、ロシアで水揚げされる魚の最大25%までの一次加工処理が始まる。現在この一次加工率はわずか10%だ。ロシア連邦漁業庁と農業省が策定中の漁獲割当の導入後には、水産物の高次加工の割合は、はやくも50%になるだろう。(Deita.ru 6月16日)