中モ首脳が電話で会談
2021年08月04日
ウランバートル
海外ビジネス情報
◇中モ首脳が電話で会談
モンゴルのフレルスフ大統領と中国の習近平国家主席が16日、電話会談を行った。この会談でフレルスフ大統領は、モンゴル大統領当選とナーダム祭りの祝辞に対し、中国国家主席に感謝の言葉を述べた。大統領は、中国共産党100周年に対する祝意も、習主席に伝えた。
電話会談で両国首脳は、両国関係や地域・国際協力に係る幅広い話題について意見を交換し、モンゴルと中国の包括的戦略的パートナーシップの今後の進展において連携する姿勢を表明した。両国首脳は、コロナ禍の厳しい状況でモンゴルと中国が感染対策において積極的な協力と効率的連携ができたことに満足し、ハイレベルでの相互訪問と、両国の政党間の交流強化の重要性への強い意志が示された。
両国首脳は、それぞれの戦略や開発プログラムを実行し、両国の貿易額100億ドルを向こう数年で達成するために協力を活発化し、国境検問所でのパンデミック防止策の改善によって正常な経済貿易協力を維持することを約束した。
鉱業、インフラ整備、農業の大型プロジェクトの実行、さらにそれらが、人々の生活水準の向上にとって重要であると、両国首脳は指摘。習主席は、中国はモンゴルが提示した協力のプロジェクトとプログラムを支援し、モンゴルからの食品輸入を増やすと述べた。両国首脳は、環境保護での協力の深化がこの地域の国々の利益に寄与すると述べ、砂漠化・砂嵐対策のために複数のプロジェクトを実施する方針を表明した。両国首脳は、モンゴル・ロシア・中国の経済回廊計画の実現の前進に言及し、モンゴル経由のロシア発中国向けガスパイプラインの建設プロジェクトの過程で関連企業のサポートを約束した。
中国とモンゴルの首脳は地域間・多国間協力メカニズムの枠内での緊密な協力を継続する姿勢を表明し、新型コロナの状況が収束次第、面談することで合意した。(MONTSAME 7月17日)