ロシアは水素製造の拡大強化を志向

2021年08月27日

ハバロフスク

海外ビジネス情報

◇ロシアは水素製造の拡大強化を志向

ロシア連邦政府は国内の水素エネルギー発展構想を承認した。これは産業創出の目標、戦略的構想、重要方策を定めている。

このなかで水素は、低炭素経済の発展と環境への影響の低減のために利用できる有望なエネルギー資源として認識されている。現在、世界の水素製造は75%が天然ガス、23%が石炭、2%が電解に由る。

水素エネルギー発展構想は、少なくとも3つの水素製造産業クラスターを地方に創設することを想定している。例えば、北西クラスターは水素のEU諸国向け輸出と、輸出志向型企業のカーボンフットプリントの軽減を目指している。東部クラスターは水素のアジア向け輸出と、運輸業とエネルギー産業のインフラ整備を担保する。北極圏クラスターの創設は、ロシア北極圏の電力供給を目的としている。

新構想は3段階で実現される。第1段階(2021~2024年)は水素産業クラスターの創設とパイロット事業の始動。2024年までに国内でエネルギー資源として水素の供給が始まり、最大で20万トンの純水素が輸出される。

第2段階(2025~2035年)では、輸出用水素の大規模工場の建設が予定されている。輸出量は200万トンにまで拡大する(楽観的な予測値は1200万トン)。

第3段階(2036~2050年)では、再生可能エネルギー源を原料として水素を製造し,その原価を化石燃料由来の水素の原価に近づける。この際、ロシアは水素の輸出大国の一つとなり、輸出量は2050年までに1500万トン(楽観的目標値は5千万トン)に達する。(NedraDV 8月12日)