「雲眼査」を活用し、到着貨物を即時に検査

2021年11月15日

ハルビン

海外ビジネス情報

◇「雲眼査」を活用し、到着貨物を即時に検査

10月25日、キャノン医用機器(大連)有限会社の倉庫に、大連税関所属の金普税関による「雲眼査(モニターやARメガネ等を用いた貨物検査)」作業は行われた。税関の職員2人がオフィスから指示し遠隔でビデオによる貨物検査作業を行い、10分足らずで輸入貨物の検査の作業をすべて終わらせた。

キャノン医用機器(大連)有限会社が輸入する主要部品は種類、ロット数が多く、急ぎの商品もよくある。従来の方法では、税関職員による現場検査を事前に予約できるが、税関職員の往復や貨物準備に時間がかかるため、到着した貨物の即時使用は難しかったという。

同社の責任者である児玉清氏によれば、「『雲眼査』システムの導入により、貨物が港に到着した際、税関検査を予約すれば、工場に貨物が入庫した段階で税関の指示に従って、ARメガネによる検査作業を行い、即時に生産段階に進められる。到着貨物の即時検査、即時使用が実現できた」という。

「雲眼査」作業は、税関職員が現場にいなくても、作業員が専用のARメガネを使用して税関の指示に従い検査を行うことができる。税関職員は作業員に貨物の開封や検査などの現場作業を指示できる。ビデオは5G高速ネット通信を通じて税関に転送され、税関職員はリアルタイムでポイントとなる場所の撮影を指示し、その全工程を録画し、商品の検査、現場情報を完全記録できる。

「雲眼査」という新しい手法により、従来と比べ作業効率が3から5倍向上した。また、「雲眼査」に使用されるARメガネは税関が開発した専用機器で、音声・動画データのセキュリティは保証され、作業の全工程をリアルタイムで制御し、法的情報もリアルタイムで保存・記録されるため、法的なリスクも低減された。(遼寧日報10月27日)

 

◇3.1万枚の原産地証明書により、黒龍江省の企業、3.5億元の節約

近年、ハルビン税関は「スマート税関」の構築に注力し、原産地証明書申請のスマート化と円滑化を推進している。第1~3四半期、ハルビン税関が発行した各原産地証明書の累計枚数は3.1万枚であり、70.2億元にも及ぶ。黒龍江省の企業は原産地証明書を利用することにより、自由貿易協定の関税優遇措置を受け3.51億元の節約となった。

黒龍江省有為電子有限責任会社の申請者・呂冬芳氏は、「我が社の製品の多くは韓国市場で販売されており、月平均20回以上商品を輸出している。スマート審査と自分で印刷できるようになってから、わずか数分で原産地証明書の申請を完了できる。24時間、申請できるので、助かる。」と話していた。

自由貿易協定特恵原産地証明書は、国際貿易の「ペーパーゴールド」、国際市場を切り開く「ゴールドキー」と呼ばれ、企業が輸出国から関税の減免を受けるための「クーポン」だ。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効後は、輸出品の90%以上に対して「関税ゼロ」が適用され、輸出市場は拡大し、輸入消費ニーズは満たされ、地域の産業チェーンとサプライチェーンのグレードアップを促進することが見込まれている。

現在、13の自由貿易協定に関わる17種類の原産地証明書が、企業で印刷が可能になっている。それに加えて、原産地証明書のスマート審査が導入され、手作業の審査ではなくITシステムが働く。企業側もオンライン申請により、外出することなく短時間で原産地証明書を取得することができる。(黒龍江日報 10月31日)