ロ極東大手木材会社への日本企業の資本参加を国が承認
2021年12月16日
ハバロフスク
海外ビジネス情報
◇ロ極東大手木材会社への日本企業の資本参加を国が承認
ミハイル・ミシュスチン首相が主導するロシア政府の外国投資監視委員会は11月29日、日本の飯田グループホールディングス(飯田GHD)が、ロマン・アブラモビッチ氏とそのパートナーらのロシア極東の大手木材持株会社RFPグループの75%を購入することを承認した。本件についてロシアのメディアRBCが報じた。飯田側は一連の条件(1億5千万ドルの投資、木材加工量の倍増、雇用の維持)を履行しなければならない。
「ロシースカヤ・がゼータ」(RG)がRFPグループに問い合わせたところ、「まだ全ての文書に目を通していないが、全員がこのニュースに非常に喜んでいる」という回答だった。
RFPグループのコンスタンチン・ラシケビチ社長はRGに対し、「我々はこの取引の承認を非常に長い間待っていた。なぜならこの取引の先には、新製品開発や日本の投資元が提供するターゲットセグメントへのアクセス、という意味での大型投資プログラムと莫大な市場ポテンシャルがあるからだ。これはさらに、より安価な財源へのアクセスでもある。そしてその結果、より少ないマージンで、同時に長期的なプロジェクトを実施するチャンスが得られる。例えば、低級樹種の加工は採算性が低く、我々が安価な融資にアクセスできた場合に限り、長期的効率が得られる。材料資源は十分あるので、長期的、効率的プロジェクトとそれらの実施によって、より多くの雇用が創出できる。その結果、国家、従業員、業界、地域、全員が勝つのだ」と語った。
RFPはさらに、日本の投資元が大手建設会社であることで、ロシア極東に高度な木造建築技術が移転されることにも期待している。(ロシースカヤ・ガゼータ、RBC 12月2日)