22年1月から木材輸出の新規則が施行
2021年12月23日
ウラジオストク
海外ビジネス情報
◇22年1月から木材輸出の新規則が施行
大きな変化がロシアの木材産業を待ちうけている。2022年1月1日から、針葉樹と高級樹種の丸太輸出が禁止される。年明けから丸太の輸出は2つの鉄道国境検問のみで通関が可能となる。その後、これらの検問所も丸太の通関を止める。
これは、意外なことではない。2020年9月にロシア大統領は丸太輸出に関する命令を発した。当時は、特定の樹種の丸太の輸出関税率が60%だったが、2021年に80%に引き上げられた。一方、少し皮を剥いだだけの丸太は、輸出が認められる製材品として輸出されなかった。1月2日から12月31日まで、含水率22%、厚さと幅が10センチ以上の木材の輸出関税が高くなる。これは未処理木材の輸出の採算性を下げるための措置だと、ロシア農業省のビャチェスラフ・スピレンコフ次官は述べた。
丸太輸出の禁止は木材産業の脱犯罪化策の一つでしかない。対策のもう一つは業界のデジタル化だ。
2021年7月1日以降、木材の税関申告書と報告書の提出は国や自治体のサービスポータルサイト経由で行われている。LesEGAISシステム(木材および木材取引登録の国家統一自動情報システム)がバージョンアップした。
2023年4月1日には、連邦木材産業情報システムの運用が始まる。このシステムは、木材の情報管理と取引の登録を行うための統一的なデジタルフィールドを創設し、維持しようというものだ。
1月1日に発効するロシアからの丸太輸出の禁止は、ロシア極東およびシベリアの製材会社の受注に貢献するだろうと、ビクトリア・アブラムチェンコ副首相の部署では話している。(ロシースカヤ・ガゼータ 12月9日、Alta-Soft 12月10日)