ヤクーチアの天然ガス事業の権益を中国が獲得

2022年02月02日

サハ・ヤクーツク

海外ビジネス情報

◇ヤクーチアの天然ガス事業の権益を中国が獲得

「A-Properti」社は浙江能源国際有限公司(Zhejiang Energy International Limited、浙江省の国営企業、浙江能源グループの系列会社)との間で「ヤクートガスプロジェクト」の関連会社の権益10%を売却する取引のタームシート(条件概要書)に署名したと、「A-Properti」社広報室が発表した。

これは、ヤクート燃料エネルギー会社(YaTEK、ヤクーチア最大の天然ガス生産会社)と、ヤクーチアの鉱床でLNG工場を建設するGlobaltek社を指す。

「ヤクートガスプロジェクト」は現実施段階で50億ユーロの価値をつけられ、取引総額は5億ユーロになりうると、A-Properti側は発表している。署名した取引は2022年10月に完了することになっている。企業価値評価を受け、会社の承認書を全て取得することが取引完了の条件となっていると、A-Proportiの広報担当者は説明している。

A-ProportiはYaTEKの73%とGlobaltekの51%(49%はYaTEK)を保有している。浙江能源との取引の後でもA-Propertiに両プロジェクトの監督権が残ると、会社側は主張している。

取引の暫定条件では、A-ProportiはLNGプロジェクトの総合管理運営(設計、建設、事業運営管理)を担う。一方、浙江能源国際は、浙江省に複数のLNGターミナルを建設しており、オフテイク契約(まだ生産されていない商品に関する生産者と買手の間の契約)の枠内で中国市場に天然ガスを供給する。浙江能源国際はさらに、自己の権益に応じてLNG工場の資金調達にも参加するという。

A-Propertiは2020年春、年間最大生産力1300万トンのLNG工場をハバロフスク地方の太平洋沿岸に建設し、ヤクーチアから1300キロのガスパイプラインを引く計画を発表。ヤクート燃料エネルギー会社の権益と監督権を取得して半年後のことだった。同社の鉱床でLNGが作られることになっている。プロジェクトの設計・計画はフランスのテクニップ(Technip)が担当し、事業費は100億ドル以上と試算されていた。(RBC 1月19日)