ロシアは中国への石炭輸出を拡大する方針

2022年02月09日

ハバロフスク

海外ビジネス情報

◇ロシアは中国への石炭輸出を拡大する方針

ロシアは中国への石炭輸出を大きく拡大する方針だ。ロシア産石炭の昨年の総輸出量は2億2700万トン、産出量は約4億4千万トンだった。

ロシアのメディア「ベドモスチ」の報道によると、ロシア連邦エネルギー省のピョートル・ボブィレフ次官が、国家院(下院)エネルギー委員会の会合でこのように述べた。ロシア連邦税関庁のデータによると、2020年の石炭輸出に占める中国のシェアは約18%。昨年上半期には輸出量は49%拡大し、2400万トン余りだった。

ロシアの石炭生産者は中国への輸出を拡大するつもりだ。例えば、「エリガウゴリ」社は2021年に850万トン余りを中国に輸出した。これは2020年の実績の3倍強。今年の輸出計画は1600万~1800万トンだ。「コルマル」社は2023年までに年間2400万トンの石炭生産量を達成する方針だ。その結果、対中国石炭輸出は約2倍の900万トン(精炭)にまで拡大しうる。

Sibanthracite Group(シベリア無煙炭社)は昨年、中国のBaosteel Resources(宝鋼資源社)と、コークス用炭と無煙炭の供給の拡大を前提とする戦略的パートナーシップ協定を結んだ。2021年の Sibanthraciteの対中国輸出量は18%拡大。2022年には30%以上拡大して1100万トンを超えるだろう。

SUEK(シベリア石炭エネルギー会社)は昨年の中国への石炭輸出量が20%拡大して758万トンに達した、と発表した。この増加は主に海路での輸出によるものであるが、陸路の輸出は中国側の規制を受けたことにより2020年の3分の1以下になった。SUEKは鉄道による中国への石炭の年間輸出量を200万~250万トンまで拡大する方針だ。

専門家によれば、対中石炭輸出の大幅な成長は、東部ロシア鉄道(BAM、シベリア鉄道)のインフラ拡張に大いに左右される。東部ロシア鉄道の2020年の総輸送量は1億4400万トン、このうち石炭は約1億2200万トンだった。東部改修工事第2段階の枠内で、2024年の輸送力を1億8千万トンにまで拡大することになっている。

本誌で既報の通り、過去3年間にロシア極東の石炭消費量は220万トン縮小。石炭はよりクリーンな燃料に次々と代替されている。(EastRussia 1月27日)