モンゴル首相が習近平国家主席と会談

2022年02月15日

ウランバートル

海外ビジネス情報

◇モンゴル首相が習近平国家主席と会談

2月6日、中国を訪問中のモンゴルのオユンエルデネ首相が中国の習近平国家主席と会談したとモンゴル政府が伝えた。

この会談で双方は、両国の包括的戦略的パートナーシップを次の段階に進め、両国関係を模範的国際関係へと進化させ、政府間で実施中の開発プロジェクトおよびプログラムを活性化させる必要性について協議した。また、外交文書のすり合わせ、両国の交流と協力の強化等の幅広い話題について意見交換があった。双方は包括的戦略的パートナーシップの次段階への進展について同意を表明した。

オユンエルデネ首相は会談の冒頭で、パンデミック下の第24回冬季オリンピック北京大会の適時開催について中国政府と国民に祝辞を述べるとともに、モンゴルへの迅速なワクチン提供について謝意を表明した。

オユンエルデネ首相は、長期プログラム「ビジョン2050」、「再生新政策」を中国の「グローバル開発イニシアチブ」、「一帯一路」などの中国のイニシアチブと連携させることを指摘。さらに、習主席に、ガシュンスハイト-ガンツモド国境検問所の鉄道敷設や、アルタンブラグ-ザミンウド間道路建設など、今回の訪問で両国首相が話し合った大型プロジェクトを重視するよう促した。

習主席はモンゴルと中国は友好国、重要な隣国であり、両国関係の維持、強化、進展はこれからも両国の長期的、根本的利益と完全に合致するだろうと、述べた。(MONTSAME 2月7日)

 

◇有識者談「モンゴル経由中ロガスパイプライン建設は延期」

2022年1月末、ロシアとモンゴルはモンゴル経由のガスパイプライン「ソユーズ・ボストーク」プロジェクトの実現に向けて次の一歩を踏み出した。2003年から話題になっていたプロジェクトのフィジビリティ・スタディ(FS)が2022年1月25日に完了した。モンゴル政府はプロジェクトの実現に向けた前進を発表したが、近い将来におけるプロジェクトの実現を、みんなが信じているわけではない。ロシアのプーチン大統領の訪中で「シベリアの力2」ではなく「シベリアの力3」の契約が締結されたことは、モンゴル経由のガスパイプラインプロジェクトが近い将来に実現しないことを再度裏付けるものだと、モンゴルの専門家、ダバーダシン・バトツェンゲル氏は見ている。

「モンゴル経由のガスパイプラインプロジェクトは延期されたのだ。すでにFSが終わったにもかかわらず両国首脳はこのプロジェクトの契約書に署名しなかった。中国側はこのモンゴル経由のルートにあまり関心がないのであろう。ロシアはこの件で中国に譲歩し、「シベリアの力3」の契約を締結した。ロシアは大量の石油輸出について合意した。モンゴル経由のプロジェクトがいつ実現するのか、そもそも実現するのか、現時点では分からない」とダバーダシン・バトツェンゲル氏はいう。

ダバーダシン・バトツェンゲル氏によれば、プロジェクトが実際に実現すれば、モンゴルは多額の収入を期待できる。

「「ソユーズ・ボストーク」ガスパイプラインは数億ドルの収入をもたらし、雇用を創出するだろう。また、このパイプラインによって、将来のモンゴル国内におけるガス消費のためのインフラが整備されるだろう。もし、今後すべての家庭が石炭の代わりにガスを使うようになれば、都市の環境問題が解決されるだろう」とダバーダシン・バトツェンゲル氏は見ている。(REGNUM 2月8日)