サハリン州でのGHG排出制限の試行法が可決
2022年03月11日
ナホトカ
海外ビジネス情報
◇サハリン州でのGHG排出制限の試行法が可決
ロシア連邦院(上院)は、サハリンにおける温室効果ガス(GHG)排出制限の試行に関する法律を2日、可決した。試行事業は9月1日に開始され、2028年いっぱいで終了を予定している。
「Palramentskaya gazeta」の報道によると、燃料の天然ガスへの転換、送配電とライフラインに係る近代化/設備更新および支出が盛り込まれている。グリゴリー・カラシン上院議員はこの法律の重要性を強調し、2060年までのカーボンニュートラル達成という、大統領が設定した目標に言及した。
EastRussiaのこれまでの報道では、政府はサハリンでの試行を、ロシアにおけるCO2排出規制の有望モデルの検証と位置付けている。サハリンではGHG排出・吸収インベントリ(目録)を作り、さらに多量排出事業者向けの排出割当が計画されている。
サハリン州は、この試行の予定地第1号だ。同時に、サハリンの投資家向けに、早くもカーボンカリキュレーターが開発された。(EastRussia 3月2日)