庄内産杉、中国に試験輸出 市場開拓へ手ごたえ

2004年07月14日

エリナのささやき

きのうの午後から、いつもの信濃川が砂色に濁り、夕方には葦やクズ材、ゴミなどが流れてくるのを見下ろすようになりました。それは、新潟県三条市など県央・中越を襲った集中豪雨水害の影響でした。今年の梅雨はじっとり暑く、雨が降るときは、こらえていたものを一気に吐き出すように降ります。
水害で思い起こすのが、エリナちゃん初めての中国出張だった98年8月の黒龍江省。洪水の足音が中西部から東に向かって近づいてくる中、対ロ国境・黒河市の黒龍江、北安市の五大連池や旧新潟村開拓地跡などを回り、土嚢を積み上げ始めたハルビン市の松花江に戻ってきました。日本の洪水は集中豪雨で起こりますが、中国の洪水は、上流から何日もかけて旅するように下流まで到達してきます。こんなところも、中国悠久の大きさを感じるのです。

地域ビジネス前線

◇庄内産杉、中国に試験輸出 市場開拓へ手ごたえ
庄内地方森林組合協議会(瀬尾与右衛門会長)などが中国に試験輸出した「庄内産杉」の間伐材が6月、中国黒龍江省ハルビンで開かれた経済貿易商談会に展示され、来場者の注目を集めた。現地企業の関心も高かった反面、輸出に向けた港渡し価格や杉材利用のPRといった新たな課題も浮き彫りになった。
中国の港渡し価格(1立方メートル当たり)は、一般にロシア産ホクヨウカラマツが約10,000円。国産杉の製材工場購入価格は通常15,000円前後で、これに港の荷役、船賃といった輸送費を含めると、港渡し価格はさらに高くなるとみられる。瀬尾会長も「庄内産杉への関心度の高さは分かったが。輸出する場合にコストをどれだけ下げられるかがポイント」と話す。伐採を含めた作業効率化がどこまで可能か。搬送など民間発注も一つの手だが、知恵を絞り、検討する余地があろう。(山形新聞7月8日付より)