「北東ア」フレッシュ提言 金沢シンポジウム県民フォーラム

2004年06月17日

エリナのささやき

エリナちゃんの読書習慣(7)
先月末に白川郷から平瀬温泉を旅行した理由の一つに、『瀑流』(山田和、文芸春秋)という本がありました。岐阜県と富山県を結ぶ白川街道(現・国道156号線)と並行する庄川は、飛騨の杉や檜を運ぶ大切なルートでした。しかし戦前から多くのダムが建設され、次第に運材が難しくなっていきます。そんな庄川の流木権とダム建設をめぐる激しい争議を題材にした一冊が、この『瀑流』です。
先日の旅行では、今で言う“脱ダム”を争った道をたどってみたくて、高速道路を使わずに国道をドライブ。平瀬温泉で偶然にも、ダム建設ならぬトンネル建設の技術者と隣り合ったことも心に残ります。翌日、御母衣(みぼろ)ダム建設で水没した寺の桜を移植した「庄川桜」で一時停車、この地域の自然を象徴しているかのようでした。

地域ビジネス前線

◇「北東ア」フレッシュ提言 金沢シンポジウム県民フォーラム
第10回国連北東アジア金沢シンポジウムの「県民フォーラム」(県、金沢市、国連アジア太平洋平和軍縮センター、日本国連協会主催)が9日、金沢市文化ホールであった。次代を担う高校生や大学生ら約200人が参加し、シンポに参加した各国の専門家ら5人に率直な質問をぶつけながら「北東アジアと国連」について考えた。
「北東アジアにEUやASEANのような国際機関をつくり、各国が発展するために協力することは難しいですか」金沢辰巳丘高校の女子生徒の質問に、中国国連協会の華黎明委員は「経済中心の地域協力は進むが、北東アジアの経済大国である日本と中国、韓国の政治的な利害が複雑に絡み合っている」としながら、ASEANでは3国首脳が一堂に会している事実を核として、共同体づくりが進展することに期待を込めた。
金沢商業高校の女生徒は「北東アジアの平和のために国連は何をしているのか?」と質問。シンポで議長を務めたセンターの石栗勉所長はASEANのような組織や機関が存在しない北東アジア地域にこの10年間、対話の場を設けた「金沢シンポジウム」の意義を強調した。(北陸中日新聞6月10日付より)