秋田-中国・延辺の経済交流

2002年09月27日

エリナのささやき

昨年11月、瀋陽出張の折に「何か面白いことないかなあ」とたずね、案内されたのが「瀋陽オランダ村」でした。陽が駆け足で暮れていく夕方の訪問なので、建設途中の現場写真も十分なものではないのですが、北東アジア百景その6として紹介します。このオランダ村のディベロッパー「瀋陽欧亜実業有限公司」の楊斌総裁の名前を聞いて「ピン!」ときたら、貴方は相当な北東アジア通に違いありません。
外資導入を進めたい北朝鮮が打ち出した「新義州特別行政区」が、香港式の一国二制度かと注目されていますが、その初代行政長官に任命されたのが、楊斌氏その人です。手元にあるオランダ村のパンフレットにある楊斌総裁の名前と顔写真をあらためて見て、「間違いない」とエリナちゃんもびっくりです。昨年12月17日付の新潟日報「エリナレター」コーナーでも、「中国の富豪のスケールはけた違いだ」とオランダ村を紹介したのですが、同氏の花卉、不動産、観光事業の経験を総動員して進めている瀋陽オランダ村のスケールは大きく、その氏を長官に指名した北朝鮮の「本気」がエリナちゃんには感じられます。

北東アジア百景6 瀋陽オランダ村

地域ビジネス前線

◇秋田-中国・延辺の経済交流
中国・延辺朝鮮族自治州は9月3日、建州50周年を迎えました。さまざまな記念行事が行われ、ERINAからも第3回図們江地域国際投資貿易フォーラムなどに参加しました。秋田からは、秋田商工会議所の訪中経済ミッション(団長・辻兵吉会頭、38人)が派遣されました。秋田魁新報のリポートからその一端をご紹介します。
「商談会場を駆け足で回った後、一行はバスに乗り込んで延吉市周辺の視察へ。同市南方に位置する龍井市の田園地帯では、中国国際貿易促進委員会延辺支会の丁栄泰会長自らが路上で出迎えてくれた。丁会長は昨年、県と秋田商工会議所が州と経済交流に関する覚書を結んだことに触れ『(秋田と延辺が)結婚しても、これから子供を産んだり生活したりしなければならない。(ロシア・ポシエト航路という)非常に優れた航路があるが、貨物はまだ十分ではなく、このままでは流産の恐れもある』と物流拡大の重要性を訴えた。その上で、『この田園地帯は吉林省の開発区。皆さんから良い提案があれば、10~20年間、この村を使ってもらってもいい。農業の発展のため、日本の技術を入れて協力してほしい』と力説する丁会長。農産物の生産拡大や品質向上に対する期待感を強くにじませた一コマだった」。(秋田魁新報9月24日付夕刊より)