ソウルなのに東京駅??

東京駅??

「あ、見たことある!」という声が聞こえてきそうですが、よくご覧ください、おなじみの東京駅ではありません。実はソウル駅の旧駅舎です。

よく似ているのも当然です。この駅舎は日本植民地時代の1925年に建てられたもので、設計者は東京駅を設計した辰野金吾の弟子、塚本靖です。竣工当時は東京駅に次いで、東洋第二の規模を誇ったと言われています。赤レンガの美しさと構造の重厚さは、昨年修復を終え、建設時の景観を取り戻した東京駅と共通するものがあります。
ソウルにあった植民地時代の建築物の中には、朝鮮時代の宮殿である景福宮の中に建てられた旧朝鮮総督府のように、解体されてしまったものもあります。しかし幸いなことにこの駅舎は、韓国国民、ソウル市民の方々に愛され続けてきました。現在、KTX(高速鉄道)などの発着は新駅舎に移り、こちらは主に展示スペースとして活用されています。ソウルにお越しの際は是非この駅舎をご覧ください。初めて見た方も、どこか懐かしい気持ちになると思います。

トッときガイド 2015年 7.8月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.70