900万人の受験戦争

日本では大学の卒入学時期ですが、学生の中にはセンター試験を受験した方も多いのではないでしょうか。中国にも「高考」とよばれる共通試験制度があり、中国全土でおよそ900万人、日本のセンター試験の約17倍もの受験生が参加します。

全国共通試験制度の結果で大学の合格、不合格が左右される点は日本のセンター試験と重なりますが、中国では省や自治区、直轄市によって、試験科目や問題内容、あるいは総合得点まで違うことがあります。図は同じ問題が出される地区を色分けしたものですが、人口が少ない地域や少数民族の自治区では比較的難易度の低い共通問題が、人口が多い地域では難易度の高い共通問題、あるいはより難易度の高い独自の問題が出題されます。

それぞれの大学は省、自治区、直轄市ごとの入学枠を設定しているため、試験問題の違いや総得点の違いによる不公平はないのですが、少数民族への教育機会拡充のために点数を優遇するなどの措置が採られているのが興味深いところです。

中国「高考」

トッときガイド 2016年 3・4月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.74