遠くて懐かしいチェチェン共和国
遥かチェチェンのグロズヌイ空港に降り立つと、懐かしい空気の肌触りを感じました。
それもそのはず、ロシア連邦の連邦構成主体の一つであるチェチェン共和国は周りを北カフカスの山々に囲まれた盆地で、平野部の気候は日本と同じ温暖湿潤気候に属しています。
そんなチェチェン共和国は度重なる悲しい戦争の歴史を乗り越えて、近年急速に発展しています。ロシアの中では高い人口増加率で街には活気があふれ、都市化が進み、活発な投資がなされ、新築の家屋や高層ビルが立ち並び、綺麗に舗装された道路が町を囲み、公園では日が沈むまでサッカーに打ち込む元気な子供たちの声が響きます。これは日本人のイメージするチェチェンとは大きく違うのではないかと思います。そんな中で中央政府からの補助金への依存体質、20%前後の高い失業率を抱えているなど不安な要素もあり、青年局の役人は毎日チェチェンへの投資を呼びかけるために各地を飛び回っています。
ERINA(環日本海経済研究所)
インターン 西澤悟
トッときガイド
2016年 5・6月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.75