韓国の「秋夕(チュソク)」と「ソンピョン」
「秋夕」と書いて韓国語で「チュソク」と読む祭日は、韓国では旧正月の次に大きな祭日です。日本のお盆のように先祖に感謝して墓参し、収穫を喜びます。今年のチュソクは9月13日です(陰暦の8月15日のため、毎年日にちが変わります)。チュソクには「ソンピョン=写真=」というお餅を食べます。
「ソンピョン」は一般にその年に収穫した新米で作り、松の葉を下に敷いて蒸します。作り方は簡単で、一般家庭でも作ることができます。「ソンピョン」の代表的な中身は、胡麻(砂糖入り)、大豆、小豆、栗。地域によって、中身や形が少し異なります。私の出身地ソウルでは一口のサイズが主流で、釜山など地方では少し大きい「ソンピョン」になるそうです。写真の「ソンピョン」はうるち米にヨモギを混ぜて、中身は白小豆です。新潟の笹団子に似ていますね。最近はブルーベリーやカボチャを混ぜた色とりどりの「ソンピョン」を見かけます。昔から「ソンピョン」をきれいに作ることができると、かわいい女の子が授かると言われています。
ERINA(環日本海経済研究所)
調査研究部研究補助員 李垠姃
トッときガイド
2019年 9・10月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.95