朝鮮王朝時代の建物
ソウルで訪問した宗廟=写真=と昌徳宮の屋根を見上げるといくつかの像があり、それは、鬼瓦でもなく、竜でもありませんでした。説明によると三蔵法師ご一行、すなわち三蔵法師、悟空、猪八戒、沙悟浄だそうです。三蔵法師は中国の高僧で、その一行の像は、王朝の建築物の屋根の上にだけ設置を許されているそうです。
宗廟は朝鮮王朝の祭祀を執り行い、1室に1王朝の位牌が祀られています。正門を入ると中央に石の3本の道があり、中央は歴代の王の道、左は、現在の王、右は次期王の道だそうです。王でなければ、石の道を歩くことはできません。
2009年に世界遺産に正式登録され、土曜日以外は各言語のガイドツアーで見学できます。韓国語と日本語ツアーが最も多く1日9回催されています。韓流ブームに沸いたころ、日本語ツアーは毎回、200人もの人が参加していたそうですが、今は10分の1くらいに減っています。回数は減っていません。
ソウルでは雑貨やコスメ商品を売っている繁華街が有名ですが、歴史に触れるのもいいものです。
ERINA(環日本海経済研究所)
企画・広報部部長代理 新保史恵
トッときガイド
2019年 11・12月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.96