大切な家族の時間

中華料理と言えば、地域によって大きな差があります。そして、中国広東省出身の私にとって、一番惹かれるものは「飲茶(ヤムチャ)=写真=」です。

飲茶に行くと、お茶を飲んだり、美味しいものを食べたりしますが、我が家ではそれを家族の会話の時間として楽しんでいます。毎週末の朝、父親が先に近所の茶楼に行って、新聞を読みながら席を取っておきます。みんなが揃うと、さまざまな点心を頼んで、お茶を飲みながら1週間の生活を振り返ります。また、会話中に誰かにお茶を注いでもらうと、本来なら口頭でお礼を伝えるところ、代わりに人差し指と中指を曲げて机を叩き、感謝を表します。こうすることで、いちいち会話を中断しなくても、「ありがとう」の気持ちを伝えられます。

これはごく普通の広東の家庭の週末だと思います。一回一回の飲茶を通じて、家族の絆を作り出します。

トッときガイド 2020年 7・8月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.100