ロシアのバター祭

ヨーロッパで春といえば「復活祭(イースター)」が有名。ロシア語では「パスハ」といい、今年は4月27日がパスハにあたります。そのパスパの前に、40日間の大斎(断食)があり、さらにその断食に入る前の1週間を「マースレニッツァ」(バター祭)といいます。この1週間は、冬と春とを分ける週と考えられています。最終日(日曜日)には、冬を象徴するワラ人形を燃やし(ロシアで初めてこれを見たとき、何で雪の中でカカシを燃やすんだろうと思いました)、冬を送り出します。なんだか、日本のどんどん焼きを思い出しますね。

マースレニッツァでは、小麦粉などで作る「ブリヌィ」と呼ばれるクレープを食べます。ブリヌィは形状が丸いことから太陽の象徴とされています。普段もよく食べますが、バター祭というからには、このブリヌィにバターをたっぷりつけて食べるのが風習となっています。

ブリヌィは小麦粉だけでなくそば粉で作るものもあります。また、キャビアやイクラと共に高級ロシア料理にも変身します。しかし、私の一番のおすすめは、小麦粉のブリヌィにバターと、ハチミツ、イチゴジャムを組み合わせたものです。

2008年のマースレニッツァは3月3~9日。ブリヌィの作り方は、「ブリヌィ」や「ロシア風クレープ」でインターネット検索して見つけることができます。ロシアの諺には「ブリンヌィも最初の1枚は失敗する(はじめの失敗はつきもの)」というのがあるくらい、1枚目は上手くいかないので、作るときは気長に焼きましょう。

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何枚も重ねられたブリヌィ

トッときガイド 2008年 3・4月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.26