東北虎林園

中国黒龍江省ハルビン市には、絶滅の危機に瀕している東北虎(アムールトラ)600頭を放し飼いにして繁殖させている施設があります。来園者は、サファリパークのように柵の付いているバスに乗って園内を移動し、歩き回るトラの写真を撮ったり、希望者は餌の肉を投げ入れたりすることができます。

人工繁殖で毎年約100頭ずつ増え、2010年には1,000頭を超えると予測されていますが、増えた虎を自然界に戻して野生化させるのは難しいらしく、過去に試験的に放された12頭のうち10頭は再び飼育場に帰ってきたということです。野生のトラの数が減少したのは、美しい毛皮を狙った密猟と、餌となる獲物(イノシシ)が減っていること、人間の開発により生息域が狭くなっていることが挙げられます。現在、野生の東北虎は中国では20頭ほどしか生息していないそうですが、園内の数とのギャップと、その行く末が気になります。

「朱鷺メッセ」の名称にも使われているトキは、飼育下での自然ふ化、人工ふ化により、日本国内で153羽の飼育数となりました(2009年7月現在)。朱鷺メッセが自然と調和の取れた人の集まる場所であってほしいと思います。

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トッときガイド 2009年 11・12月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.36