札幌、長野、そしてピョンチャン

韓国の江原道(カンウォンド)は、日本海に面し、北朝鮮に接しています。あまり大きな街がないので、日本人にはなじみの薄い地域でしょう。近年では、道庁所在地の春川市(チュンチョンシ=「冬のソナタ」のロケ地)の方が有名かもしれません。そんな逆転現象に輪をかけそうなのが2018年冬季オリンピックです。

メイン会場となる平昌(ピョンチャン)は江原道内の山岳リゾート地。大会が終わるころには「ピョンチャン」という響きが世界中の人の耳に馴染む一方で、「江原道」が意識されることはなさそうです。

冬季大会では、1998年の長野以来となるアジア開催。早手回しというべきか、すでにジャンプ台などの施設や瀟洒なホテルなどが出来上がっています(写真)。ついついつられて、早くも日本選手の活躍に思いを馳せてしまいます。「ほとんど地元開催みたいなものだから有利に違いない」という勝手な思い込みです。その前に2014年ソチオリンピック(ロシア)があるのも忘れて・・・。

49

トッときガイド 2012年 1・2月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.49