中国の「カン」文化

寒い季節になってきました。日本で冬といえば、こたつを思い浮かべますが、中国の華北・東北部のように気温が低い地域では「カン(kang)」で暖を取ります。

「カン」とは、台所で煮炊きした時の煙や熱を床下に通し、部屋を暖める床下暖房(写真)のことです。燃料は主に薪や石炭を使います。私は東北出身で、小さい頃から「カン」のある家で暮らしました。よく学校の帰りに煙突から立ち上る煙を見て、温かく迎えてくれる我が家を思いながら、家路を急いだものでした。

近頃は韓国の床下暖房の「オンドル」が人気を博し、中国の北京、上海などの都市部でブームになっています。昔ながらの「カン」が中国の華北・東北部でも農村でしか見かけられなくなっていくのは、ちょっぴり寂しい気もします。これも時代の流れなのでしょう。新潟に来て10年が経ちますが、冬になると「カン」が恋しくなります。

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(出所) 「カン」(新疆旅行網のホームページより)

トッときガイド 2012年 11・12月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.54