ハバロフスクのウクライナ・ボルシチ
ロシア・ハバロフスク市は来年、新潟市と姉妹都市提携50年を迎え、この夏には新潟からチャーター便も飛ぶ予定です。新潟の多くの人にとって、ロシアで最も身近な街だと思います。
その極東のハバロフスクに、ウクライナ料理屋があります。昼食に訪ねると、定番メニューのボルシチ(写真)が出てきました。ボルシチといえばロシア料理ですが、実はボルシチの本当の故郷はウクライナです。ボルシチという言葉の由来は諸説あるようですが、ウクライナ語でビーツを意味する「ボル」という言葉に由来するというのが定説のひとつです。愛国心の強いロシア人も、ボルシチの起源がウクライナにあることは認めています。
ウクライナ料理のボルシチには写真のようにパンプーシキンという発酵した丸いパンとそれを浸すガーリック・オイルが添えられるのが定番です。味も濃厚で、ロシアのボルシチとは少し違います。このボルシチは、ボリュームがあり、日本人の昼食にはこれだけでも十分でしょう。
ERINA(環日本海経済研究所)
経済交流部長 酒見健之
トッときガイド
2014年 5・6月号
「隣国情緒 北東アジアレポート」No.63